「未経験のエンジニアにニーズはあるのだろうか?」

「中途転職でエンジニアにチャレンジしてみたい」

「どんな資格を取ればエンジニアとして成功するだろうか」

エンジニアは専門職としてのイメージが強いため、未経験でエンジニアとして転職を希望する場合のハードルが高いと認識されているのが一般的です。

中途転職でエンジニアにチャレンジしてみたいと考えた場合、未経験者にはどれだけの市場価値があるのでしょうか。今回は、未経験者の潜在的ニーズや未経験者が市場価値を高める方法についてご紹介していきます。

未経験エンジニアの潜在的ニーズ

まずは、中途市場において未経験エンジニアにどれだけニーズがあるかをご紹介していきます。

中途転職者向け求人サイトの未経験者ニーズを確認

中途市場において未経験エンジニアにどれだけニーズがあるかを調べる場合には、転職サイトで「エンジニア 未経験」などと検索してみましょう。試しに、大手転職サイトAで検索してみると約1,600件の求人がありました。

大手転職サイトBでも、約1,900件の求人が募集されており、十分にニーズがあることがわかります。個々の求人内容を確認してみると、未経験の場合は入社後の2ヶ月から1年程度を研修期間として基礎知識を学べるプログラムを用意している企業が多く、未経験エンジニアを育てていきたいという企業の意欲が感じられます。

潜在的には十分なニーズがある

様々な転職サイトを確認してみても、未経験エンジニアを採用している企業は多く、潜在的なニーズが十分にあることが理解できます。

経済産業省が30年度に作成した「IT人材需給に関する調査」によると、 2030年にエンジニアなどのIT人材は少なくとも16万人、多ければ79万人の人材不足が予想されており、エンジニアの潜在的ニーズはこれからも高まり続けるでしょう。

従って、今後は未経験エンジニアも中途市場において積極的に採用されることが予想できます。

参考URL:経済産業省「IT人材需給に関する調査」https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

エンジニアになる前に就いていた職種

中途市場において未経験エンジニアとして採用された人は、それまでどんな職に就いていたのでしょうか。ここでは未経験エンジニアが以前にどんな仕事をしていたかご紹介していきます。

営業職や事務職などのビジネス系職種

営業や事務職など、主にBtoBの職場で働いていた人が未経験エンジニアとして転職することは珍しくありません。 IT業界からの転職だけでなく、異業種からの転職もよくあります。

ビジネス系職種からの転職の場合、ある程度のビジネススキルやビジネスモデルの理解ができているので、実務に必要なスキルを身につければ比較的スムーズにIT業界に溶け込むことができるでしょう。

美容師や接客業など、サービス系職種

 BtoCの職場である美容師や接客業など、一見するとIT業界とはかけ離れている業界からも転職してくる人がいます。基本的にはプログラミング言語など業務で必要なスキルを持っていれば過去の経験はあまり問われません。

むしろ、サービス業出身者の場合、スキルが身につけばコミュニケーション能力が高いことから専門知識とコミュニケーション力を兼ね備えた人材として重宝されるでしょう。

このように、前職でどんな仕事をしてきたのかはあまり問われず、 スキルを獲得して与えられた業務を確実にこなすことができれば異業種からの転職でも十分に活躍することは可能です。

未経験者が資格取得を目指し、自分の市場価値をあげる

未経験エンジニアでも資格を取得すれば転職市場において自分の市場価値を高めていくことは可能です。ここでは転職に有利な資格についてご紹介していきます。

中途市場で市場価値を高めるためのおすすめ資格

中途市場で市場価値を高めるためにおすすめの資格には国家資格と民間資格があり、それぞれ以下の通りです。

<国家資格>

・ 基本情報技術者

・応用情報技術者

<民間資格>

・Oracle Java Bronze

・Linux技術者認定(LPIC)

・CCNA認定

基本情報技術者

基本情報技術者はエンジニアとしてまず最初に取得すべき国家資格です。 IT分野の国家資格はいくつかありますが、その中で基礎的な知識を認定するのがこの基本情報技術者の資格です。

受験者の平均年齢は25歳と、多くの人がキャリア形成の初期に基本情報技術者の資格を取得していることがわかります。

合格者の内訳を確認すると、IT企業勤務者よりも、非IT企業の勤務者の方が合格率が高く、業界未経験でもしっかりと対策をすれば合格の可能性がある資格です。

未経験エンジニアでも、基本情報技術者の資格があれば中途市場では十分に有利な転職が可能です。 

参考URL:情報処理推進機構「基本情報技術者試験」https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

応用情報技術者試験

基本情報技術者の上位資格として応用情報技術者試験があります。当然、基本情報技術者よりも難易度が高いため、資格の取得には十分な対策が必要です。 

受験者の平均年齢は30歳前後と、キャリアを形成してからある程度の経験を積んだ人たちが受験していることがわかります。

特に論述式の問題があるため、過去問などを通して様々なケースを理解しておかないと合格は難しいでしょう。

しかし、未経験で応用情報技術者の資格を取得していると、非常に高い市場価値を獲得できます。未経験でも最初からある程度のポジションで転職したいと考える場合には取得を検討してみましょう。

参考URL:情報処理推進機構「応用情報技術者試験」https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html

Oracle Java Bronze

Oracle Java Bronzeは世界的な大手IT企業であるオラクル社が認定している社内資格です。社内資格といっても、オラクルの製品は世界中で使用されており、社内システムをオラクルで構築している企業への転職には非常に有利な資格です。

オラクルの認定資格は世界中で26万人のエンジニアが取得しており、 オラクルの製品を扱うための基本的な知識から高度な専門知識まで、スキルや経験に合わせて様々な資格が取得可能です。

Oracle Java BronzeはJavaを開発したオラクルが提供している資格なので、 Javaエンジニアとしてキャリアを積み上げていきたい場合には最初に取得をお勧めする資格です。

参考URL:オラクル「認定資格一覧」https://www.oracle.com/jp/education/certification/allcertification-172551-ja.html

Linux技術者認定(LPIC)

Linuxはサーバー構築に使用されるOSで、ネットワークエンジニアとしてキャリアを積んでいきたい場合に取得することをお勧めする資格です。Linuxはサーバだけでなく、Web アプリやロボットなどの機器への組み込みなど様々な場面で利用されるため、資格取得者には幅広い分野での活躍が期待できます。

CCNA認定

CCNA認定は世界最大手のネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが提供している認定資格で、ネットワークエンジニアを目指す場合にお勧めする資格です。シスコシステムズのネットワーク機器を導入している企業は多く、資格を取得すると様々な企業で活躍できます。

リクノアカデミックは未経験者教育が充実

IT業界全体でエンジニアのニーズが高まり続けていることから、未経験エンジニアをしっかりと教育するための体制づくりが求められるようになりました。

今後は、これまで以上に未経験エンジニアのニーズが高まることから、転職希望者だけでなく、受け入れ企業側にも教育体制の強化が求められます。

リクノアカデミックは、未経験者教育のエキスパートとして未経験エンジニアを効果的に育成するためのノウハウを蓄積しています。

未経験エンジニアの教育を検討している場合には、ぜひリクノアカデミックにご相談ください。