最近、自分の体験談を各大学で講演させて頂く機会が増え、複数の大学に足を運んでいます。今日は、その中で私が日々感じていること、今の学生の皆さんと触れ合うことで見えてきたことを書きたいと思います。
【なぜ私の体験談を講演しているか?】ですが、私は10代の頃から多くの経験をしてきました。中学卒業後、高校にも行かずグレーな仕事を転々としたり、お上のお世話になったり。(笑)
その後は改心して建設業(大工)で5年間必死に働きました。そのため同年代の皆とは収入も考え方も違っていました。(かなり中略)それから大検をとって大学に行き、電子部品の専門商社に入社してキャリアを積んできました。
人とは違うルートを辿ったおかげでしなくていい苦労もあったかもしれません。(笑)ただ、全ては経験として今の自分の糧となっていると感じています。
今の学生は、欲がないとか、安定を求めているとか、世間ではそんなふうに捉えられていることが多いじゃないですか。
でも、本当はそんなこともないんです。確かに、表面上はそういう風に見えるかもしれませんが、各大学の学生と話すうちに、彼らの内に秘めた想いや、頑張りたいという意欲が高いことに気づかされました。
それと同時に、アプローチの方法がわからない学生が圧倒的に多いことが見えてきたんです。
「こんなことしてみたいけど、失敗したらどうしよう」
「できるだけ道を踏み外さず、リスクが低いものを選ぼう」
そんなことを考えているうちに学生の足は、始めの一歩が踏み出せないようになっています。
ただ、今の社会は、「失敗すること」に寛容ではない傾向が強いので、そういった考えになるのは自然なことだと思います。ですが、私は「失敗」とは人生の糧を得られるチャンスだと思っています。
もちろん、何でも失敗していいわけではないですが、失敗することで学ぶことは沢山あります。そして、そこから立ち直る方法を自分で見出すことに意味があると思うんです。
新卒採用試験の時によく聞かれます。
「失敗した経験はありますか?そこからどうやって立ち直りましたか?」
その質問は、「どれだけ挑戦してきましたか?失敗してもいいけれど、立ち直る方法ちゃんと自分の頭で考えて行動してきましたか?社会ってそういうことを求められるところですよ」ってことを言いたいんです。
私の遠回り人生を講演させて頂いたあとの学生の顔ってどんな顔してると思いますか?若者の素晴らしいところって「素直」なところですよね( ͡° ͜ʖ ͡°)
もう何かアクションを起こしたくてウズウズしてるんですよ。苦手としている分野を克服するとか、人に言えなかった夢を本気で追いたいとか、海外留学したいとか、もう様々なんです。
学生の感想文に「社会の底辺にいた方が、今こんなに活躍していると思うとビジョンとアクションがいかに大事かわかりました!もう俺諦めません!なにやりたいか分からないけどとにかく探します!本気で生きてみたくなりました。」(*原文まま)
褒めてんだか何だか分からないですが、まぁ彼には何かが伝わったみたいなので良しとしましょう。
今の若者って昔と比較してどうだとか色々言われますよね。私見としては頭はすごくいいと思います。ただ、そのおかげで頭でっかちになってしまい、アクションが起こせていないのかなと思います。昔の方々は体当たりで実践値がとても高い。昔は放牧でも持ち前のバイタリティでどんどん成長できましたが、今は少し手を差し伸べてやることが大事です。そうすると見違えるように目標に向かえるようになるのです。
時代が変わるように、教育の仕方も変えて行かなければならないのです
頭で考えているより、経験から得られるものは遥かに多いということを、より早く経験してほしいですね。
そして、失敗したとしてもそれを良しとする社会の寛容性を作ることは我々おとな達の役目だと思います。
今回は、「ちなみに話は変わらないようで変わりますが伝えたいことは同じ」という、本業プラスアルファのお話でした。